講座の紹介

当研究室では、病態解明や新たな治療法の開発を目的とし、腎臓病及び高血圧に伴い引き起こされる疾患に対する研究を、臨床研究から基礎研究まで幅広く行っている。
慢性腎臓病 (Chronic Kidney Disease: CKD) は末期腎不全へ進展するのみならず、脳卒中や心筋梗塞などの心血管疾患の危険因子であることが明らかとなっている。CKDの発症・進展を防止することは、透析導入患者を抑制するだけでなく、心血管病を予防する意義からも重要である。また、高血圧は心血管疾患の最も重要な危険因子の一つであるのみならず、CKD進展を強力に進める増悪因子でもある。当研究室では、CKD、高血圧のみならず、関連する臓器合併症、全身血管をターゲットとして、心腎血管疾患の抑制をめざし、研究を行っている。

臨床研究

    • 当院における慢性腎臓病(CKD)診療実態調査:(承認番号3167)
    • 慢性腎臓病(CKD)の病態関連因子および治療法の研究:(承認番号6047)
    • 2型糖尿病を伴う慢性腎臓病患者におけるFinerenoneの使用実態及び異なる治療選択肢の利用可能性に伴う治療実態の時間的変化に関する国際共同観察研究(FINEGUST研究):(承認番号5976)
    • J-CKD-DB-Exを用いた腎臓病領域における指定難病(希少疾患)でのCKD重症度分類の臨床的意義の検討:(承認番号5959)
    • 2型糖尿病を伴う慢性腎臓病患者におけるFinerenoneの早期の安全性及び有用性に関する国際共同観察研究(FIRST-1研究):(承認番号5930)
    • リアルワールドデータ検証による我が国における心・腎連関メタボリック症候群の病態の現状の評価:(承認番号5922)
    • 血清マグネシウム濃度が長期的な腎予後に及ぼす影響:(承認番号5893)
    • 我が国における慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)患者の薬剤性腎障害: J-CKD-DB-Ex二次研究:(承認番号5892)
    • 慢性腎臓病データベースJ-CKD-DB-Exを用いて人工知能を活用した研究:(承認番号5886)
    • 慢性腎臓病における検査値変動の腎予後予測因子としての有用性の検討 uSefulness Of Labo data Variability as a prEdictor of renal prognosis in CKD (SOLVE CKD):(承認番号5825)
    • 腎疾患サロゲートエンドポイントの探索的研究:(承認番号5821)
    • J-CKD-DB-Ex(我が国における慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease :CKD)患者に関する臨床効果情報の包括的データベースを利用した縦断研究)を用いたSGLT2投与後のBNPの変化、およびその変化に影響を与える因子の検討:(承認番号5791)
    • 我が国における慢性腎臓病患者に関する臨床効果情報の包括的データベースを利用した縦断研究(J-CKD-DB-Ex)における慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)と腎機能進行の関係:(承認番号5759)
    • 標準化腎生検組織評価法の確立:(承認番号5637)
    • 慢性腎臓病(CKD)進行因子および治療方法の調査:(承認番号5306)
    • 我が国における慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)患者に関する臨床効果情報の包括的データベースを利用した縦断研究:(承認番号3173)
    • わが国の腎臓病患者における腎生検データベース構築ならびに腎臓病総合データベース構築に関する研究:(承認番号2661)
    • 腎臓病患者の国際共同試験ネットワーク(GKPTN2019):(承認番号20C-04)
    • 糖尿病性腎臓病及び慢性腎臓病患者の包括的腎臓病バイオバンクの強化と利活用:(承認番号19C-12)
    • 慢性腎臓病進行例(CKD G3b~G5)の予後向上のための予後、合併症、治療に関するコホート研究:(承認番号2523)
    • 岡山県の透析患者数と分布の推移に関する調査:(承認番号5702)
    • 慢性腎臓病患者に関する包括的データベース(J-CKD-DB, J-CKD-DB-Ex)の二次解析による、慢性腎臓病患者の特徴と合併症の検討:(承認番号5782)
    • 慢性腎臓病患者に対するスマートフォンアプリを活用した自己管理支援に関する多施設共同介入研究:(承認番号5992)
    • 日本腎生検レジストリーを利用したわが国における巣状分節性糸球体硬化症のvariantの予後についての二次調査:(承認番号5956)
    • J-CKD-DB-Ex (我が国における慢性腎臓病 (Chronic Kidney Disease : CKD) 患者に関する臨床効果情報の包括的データベースを利用した縦断研究) を用いた進行期CKDにおけるRA (Renin-Angiotensin) 系阻害薬中止の腎予後への影響:(承認番号6108)
    • 血清亜鉛濃度が長期的な腎予後に及ぼす影響:(承認番号6116)
    • 日本腎生検レジストリーにおける抗がん剤による腎障害の臨床像に関する検討(SUrvey of renal Biopsy database and Anticancer dRUg therapy in Japan:SUBARU-J研究):(承認番号6122)
    • レニン・アンジオテンシン系阻害薬の腎機能への影響に関する研究:(承認番号6241)
    • 多発肝腎嚢胞性疾患患者の実態調査:(承認番号6211)
    • 日本ネフローゼ症候群コホート研究(JNSCS):(承認番号6305)
    • 日本透析医学会統計調査:(承認番号6255)
    • 腎疾患発症・進展における糸球体内皮由来eNOS-NO経路による糸球体上皮細胞sGC活性化の意義:(承認番号6269)
    • 慢性腎臓病患者に対する代謝性アシドーシスの診断および治療に関する実態調査:(承認番号6353)
    • 慢性腎臓病データベースJ-CKD-DB-Exと因果解析ツール「CALC」を用いて行う腎臓病発症及び予後に与える因子の推定:(承認番号6208)
    • J-CKD-DB-Exを用いたがんと腎障害に関する診療実態調査と関連因子および予後に関する研究:(承認番号6378)

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基礎研究

      • Keap1-Nrf2経路による糸球体濾過率制御機構の解明
      • 非ステロイド性MR拮抗薬の糖尿病関連腎臓病に対する腎保護作用の機序解明
      • SGLT2阻害薬の糖尿病関連腎臓病および非糖尿病性慢性腎臓病に対する腎保護作用の機序解明
      • インフラマソームとミトコンドリアストレスの関連の解明
      • DNA損傷と腎の加齢との関係の解明
      • 筋-腎-ミトコンドリア連関を介した腎臓病進展メカニズム解明
      • eNOS-NO経路及びそれに関連したシグナル伝達が腎臓病進展増悪に及ぼすメカニズムの解明
      • 糸球体内皮-上皮細胞連関におけるsGC活性化によるTRPC活性化制御機構の解明

研究助成

日本学術振興会科学研究費助成事業(科研費)

      • 基盤研究(B)「内皮/上皮病態連関とROS/NO不均衡を基軸とした腎臓病の病態理解と治療法開発」
        令和6-8年度 柏原直樹
      • 基盤研究(C)「血管内皮細胞による免疫調整機構と腎疾患進展における役割の解明」
        令和5-7年度 佐々木環
      • 基盤研究(C) 「老化関連腎障害におけるTRPC依存的Ca動態による糸球体内微小炎症の制御機構解明」
        令和5-7年度 長洲 一
      • 基盤研究(C) 「ストレスDNA損傷と腎臓病増悪の関係」
        令和6-8年度 岸 誠司
      • 基盤研究(C) 「糸球体濾過率(GFR)制御におけるKeap1-Nrf2機構の役割の解明」
        令和4-6年度 城所研吾
      • 基礎研究(A) 「翻訳開始因子DAP5を軸とした腎糸球体障害の病態理解と応用」
        令和5-9年度 柏原直樹(研究代表者:前田真吾(東京大学))
      • 基礎研究(C) 「ITツールを活用した家族志向の介護予防支援プログラムの開発と効果検証」
        令和5-7年度 柏原直樹(研究代表者:加澤佳奈(岡山大学))
      • 基礎研究(C) 「腎虚血再灌流障害の新規治療法の研究」
        令和4-7年度 城所研吾(代表研究者:荒木 元朗(岡山大学))

厚生労働科学研究費補助金・厚生労働行政推進調査事業費補助金

      • 厚生労働省行政推進調査事業補助金 腎疾患政策研究事業
        「腎疾患対策検討会報告書に基づく対策の進捗管理および新たな対策の提言に資するエビデンス構築」
        令和4-6年度 研究代表者 柏原直樹
      • 厚生労働科学研究費補助金 腎疾患政策研究事業
        「データベースを活用した慢性腎臓病(CKD)の診療実態把握と最適化を目的とした体制構築」
        令和6-8年度 研究代表者 柏原直樹
      • 厚生労働科学研究費補助金 腎疾患政策研究事業
        「腎疾患対策検討会報告書に基づく慢性腎臓病 (CKD)対策の推進に資する研究」
        令和4-6年度 柏原直樹(研究代表者:岡田浩一(埼玉医科大学))
      • 厚生労働科学研究費補助金 腎疾患政策研究事業
        「慢性腎臓病(CKD)患者に特有の健康課題に適合した多職種連携による生活・食事指導等の実証研究」
        令和5-7年度 柏原直樹(研究代表者:要 伸也(杏林大学))
      • 厚生労働科学研究費補助金 腎疾患政策研究事業
        「ライフスタイルに着目した慢性腎臓病(CKD)対策に資する研究」
        令和5-7年度 柏原直樹(研究代表者:中川直樹(旭川医科大学))
      • 厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患政策研究事業
        「難治性腎障害に関する調査研究」
        令和5-7年度 長洲 一(研究代表者:猪阪善隆(大阪大学))

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)研究費助成

      • 予防・健康づくりの社会実装に向けた研究開発基盤整備事業 プログラム名:ヘルスケア社会実装基盤整備事業
        「慢性腎臓病の発症・進展に関するヘルスケアサービスやデジタル技術介入の提言に資するエビデンスの構築」
        令和4-6年度 柏原直樹(研究代表者:猪阪善隆(大阪大学))

 

研究環境

大学研究施設

川崎医科大学には、中央研究センターが機能別に4ユニットあり(医用生物研究ユニット、分子細胞生物ユニット、RIユニット、バイオイメージングユニット)、これらセンター施設を有効に活用して研究を行っている。

研究構成員

准教授(長洲、岸)、講師 (城所、板野、山内、和田(佳)):実験の指導、統括を行っている。 大学院生 (岩倉、平野、梶本、立川、高須、和田(将)):実質的に基礎研究 (動物実験、培養実験) を行っている。実験補助員 (5~6名):主に実験動物の飼育管理、動物実験補助、培養細胞メンテナンス、生化学的実験補助、分子生物学的実験補助、実験データ整理を行っている。

関連学会・関連研究会

腎臓、透析、高血圧をはじめ、心血管、動脈硬化などに関連する幅広い学会に参加し、研究発表を行っている。

国際学会

国際腎臓学会アメリカ腎臓学会アメリカ心臓学会欧州腎臓透析移植学会

国内学会

日本内科学会日本腎臓学会日本高血圧学会日本透析医学会日本動脈硬化学会日本心血管内分泌代謝学会日本糖尿病学会日本抗加齢医学会日本NO学会日本循環器学会日本血管生物医学会日本病態栄養学会日本酸化ストレス学会日本微小循環学会日本心脈管作動物質学会

国内研究会

日本腎臓学会若手基礎研究フォーラム腎不全研究会腎とフリーラジカル研究会糖尿病性腎症研究会臨床高血圧フォーラム脳心血管抗加齢研究会岡山透析懇話会倉敷CKD医療連携ネットワーク、岡山腎疾患懇話会、Conference of Fabry disease